実は自分は他人の顔をうまく識別できない。
服装や雰囲気、口調髪型その他で識別しているので日常生活に支障はないが、放っておくと相手の名前を忘れる。接客業はできないなと思う所以である。
そんな自分がさきほど、「見た目が不細工なので自信が持てない」といった趣旨の記事を読んだ。大変お悩みなのはわかったし同情もするが、肝心の部分が「???」なので失礼に当たることをしているのかもしれない。
あるラインを超えると、人の顔の美醜は元々のつくりだけの問題ではないように思う。
「嫌な顔」をしている人は、私のような他人の顔の造形を見分けられないような奴にでもなんとなくわかるものだ。
それは意地悪な人がわかる、というわけではない。
例えば「ああこの人いじめられやすそう」とか、そういう雰囲気の(うまく具体化できないが)「嫌な顔」を持った人もいる。いじめなんてしませんけども。
「女は見た目」というのは生まれ持った顔の作りの話ではなくて、例えば自分の体型や年代にあった格好をすると見栄えがするよとか、たまには岩盤浴とか面白いかもとか、不健康な食生活だと顔がむくんで会社の人にギョッとされるかもとか、髪も洗えないくらい忙しい子育てで身体こわさないようにねとかそういった側面もないとは言えないと思うのです。そして女性だけではない。男だって見た目です。
※なぜかこっからですます口調
最近ネット記事を読むのに心に浮かべるワードがいくつかあって、そのうちの一つが「悪口は自己紹介」というものです。
人を呪わば穴二つといいますが、まさに己の墓穴を掘っているかのような悪口雑言もありますしね。
「女は見た目!」と声高に叫ぶ人は、性別問わず自己紹介をしちゃっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしそういうコンプレックスを持った人が叫んでいても、美醜がわからない自分にはただただ「嫌な顔」をしているだけの人なんですけどね